ジョン・ボルトン前米大統領補佐官(国家安全保障担当)の新著は、他にどんな利点や欠点があるとしても、1つの不快な現実を思い出させる役割を果たした。その現実とは、2020年のほとんどの期間、米国が新型コロナウイルスと人種問題の混乱に気を取られているうちに、世界の悪者たちが立場を強固にする可能性が高いということだ。米国の悪の勢力リストのトップ4人は、イラン・北朝鮮・ベネズエラ・シリアの支配者だが、新たな一連の制裁措置を受けているにもかかわらず、消え去る気配を示していない。イランの核開発のペースは、減速するどころか加速している。北朝鮮は、ミサイル発射実験を繰り返すとともに、韓国との関係改善プロセスを文字通り爆破した。
世界の独裁者、コロナ禍と米人種対立で地位は安泰
ボルトン氏の新著によれば、世界の独裁的指導者が消え去る気配はない
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