北朝鮮は24日、韓国に対する軍事行動計画の停止を宣言し、このところ目立っていた強硬姿勢を後退させた。北朝鮮は今月に入り核兵器開発の強化を宣言したほか、南北共同連絡事務所を爆破するなどの挑発を繰り返していた。北朝鮮国営メディアは、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が統括する安全保障機関は23日に開催したビデオ会議で「現在の状況を考慮し、対南軍事行動計画を停止した」と報じた。停止の理由には触れていない。北朝鮮問題の専門家の間では、正恩氏は外交を再開する可能性を示すことで、韓国か米国が譲歩する余地があるかどうかを瀬踏みしているとの見方がある。ソウルを拠点とし地政学的リスクのコンサルティングを行うストラットウェイズ・グループのマネジングディレクター、ポール・チョイ氏は「金正恩は韓国と米国に対し『われわれは今でもビジネスの用意がある』と呼び掛けている」とみている。
北朝鮮、韓国への強硬姿勢緩める 軍事行動計画を停止
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