地球上で最も憎き悪党となったコロナウイルス――ハリウッドはその発生源を突き止める探検に出ようとしている。映画『クレイジー・リッチ』を制作したSKグローバル・エンターテインメント(本社ロサンゼルス)は、アカデミー賞受賞脚本家のチャールズ・ランドルフ氏と組み、新型コロナウイルスがパンデミック(世界的大流行)になるまでの、中国の悲惨な日々を描く映画作品の制作を目指す。SKグローバルの共同CEO(最高経営責任者)であるジョン・ペノッティ氏とチャーリー・コーウィン氏は、この映画の制作で重要な役割を担う中国の制作パートナー候補と協議中だと述べた。両氏は2021年初めまでに中国で撮影を開始したい考えだ。ただ、撮影と公開の許可取得には難題が立ちはだかる可能性がある。新型コロナ感染拡大に対する中国の初動を巡り、政治的な緊張が根強く残っているためだ。そのうえ中国は以前から、少しでも批判的に描かれれば敏感に反応してきた。中国は米国に次ぐ世界2位の映画市場だ。
新型コロナの映画化、ハリウッドが中国制作会社と協議
撮影・公開の許可取得には難題も
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