使う貯金と将来のための貯金は分けて考える
「貯めているのに、貯まらない」と嘆く人をときどき見かける。
話を聞くと、たしかにいろいろな仕組みをつくって(自動や手動で)少なくない額を貯めている。毎月5万円とか10万円とか。ところが、貯金の残高は増えたり減ったりで、一定のラインを超えることがない。原因はこれ。貯まったお金を使ってしまうからだ。
旅行。帰省。車検。パソコンの買い替え。アパートの更新料。税金の支払い。季節の洋服。いろいろ。毎月10万円貯めれば、年120万円貯まるはずだが、いろいろな目的で払い出せば、貯金残高は50万円のあたりをうろうろするだけだ。
貯まる人は、「使うための貯金」と「将来のための貯金」を区別している。口座も分けている。収入の10~20%を貯めて5~10年で年収分とするのは「将来のための貯金」。貯まる人は、この貯金には絶対手をつけない。別に「使うための貯金」を持っている。
使うための貯金はいくらすればいいか。人それぞれだから、前年の支出を書き出して計算してみると目安になる。だいたい年収の10~20%だろう。将来のための貯金とは区別して、「使うための口座」に入金しておく。これが実行できれば、貯金は必ず増える。