「まずは80点!」の仕事術
締切日の95点よりも2日前の80点

 とはいえ、最初から先輩に対してけんか腰になる必要はない。先輩に対しては、「先輩といえども失礼は許さない」という気概と、「先輩のレベルを早く抜いてやる」という密かな競争意識くらいを持っているなら十分だ。

 多くの場合は、先輩に愛され、上司に評価されるように仕事をすることが、会社にとっても自分にとっても好ましい。では、どうしたらいいか?

 新入社員でも何カ月かすると、ある程度まとまった仕事をするように指示されることがあるだろう。何か調べろという課題かもしれないし、会議のための資料を作れといったオーダーかもしれない。または、顧客に対して何かを説明せよ、ということもあるだろう。内容はいろいろだが、その場の使い走りではないある程度の作業期間を伴う仕事の場合、ぜひ覚えておいてほしいコツがある。

それは、一言で言うと「締切日の95点よりも2日前の80点が勝る」ということだ。

 例えば、金曜日の午後に行われる社内会議の資料を作成するよう、上司から月曜日に指示されたとしよう。この場合、締切は、前日の木曜日か金曜日の朝くらいであることが多いだろうが、80点くらいの完成度であっても水曜日に一度上司に中間報告して意見を問うような仕事のスタイルが好ましい。

 金曜日の朝に資料を提出すると、仮に95点の出来栄えであっても、残りの5点が自分と上司では改善しきれない場合がある。また、逆に90点の資料でよいのに95点はオーバースペックだったということもあり得る。

 基準点を5点オーバーするならいいかというと、必ずしもそうでもない。5点のために時間を費やすことのマイナス効果について考えなければならない。