米連邦検察は1日、イランからベネズエラに向かっているタンカー4隻分のガソリンの差し押さえを求めて提訴した。米国と敵対している両国間でのモノ・金の流れを断つため、トランプ政権は新たな一手を講じた。検察はこの民事没収訴訟で、イランからベネズエラへの燃料輸出を阻止するだけでなく、イラン政府が燃料輸出で収入を得る機会を奪い、将来的な燃料輸出を抑止することを目指している。今回の措置は、イランとベネズエラの両政府に対し、米国の要求に応じるよう圧力をかける幅広い作戦の一環。コロンビア特別区のジア・ファルクイ連邦検事は、米国がテロ組織に指定しているイラン革命防衛隊と関係があるイラン人実業家が、米国の制裁を逃れるため複数のダミー会社を使って燃料輸出を手配したと主張している。