米連邦当局は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)から回復した患者の血漿(けっしょう)を集める取り組みを強化しようと、米赤十字や献血機関などと交渉している。COVID-19に対する効果が期待される回復期血漿療法向けに血漿の備えを増やす狙いだ。複数の関係者が明らかにした。米厚生省の生物医学先端研究開発局(BARDA)は赤十字と米血液センター協会(ABC)に、新型コロナに対抗する抗体が含まれている回復期血漿を、これまでの回収量の数倍に当たる40万単位以上回収できるかを打診している。新型コロナ患者に対する回復期血漿療法は、食品医薬品局(FDA)の拡大アクセスプログラム(EAP)の一環でミネソタ州ロチェスターのメイヨークリニックが主導。これまでに2万8000人余りが血漿の注入を受けた。