企業から従業員へ――「もう休暇をとりましょう!」。  新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)により、業務的に厳しい数カ月を過ごした後とあって、企業は従業員に有給休暇を使ってほしいと思っている。燃え尽き症候群や年度末の大量消化を避けるためだ。だが、夏の多くの旅行先ではコロナの影響で交通が混乱しているほか、従業員は初の在宅勤務でストレスを抱えていることもあり、今年、休暇の申請をしている従業員は相対的に少ないようだ。  人事ソフトウエア会社のゼネフィッツが追跡した約3000社の労働者は4、5月に約6万3000件の休暇申請を提出した。