米ボーイングの小型旅客機「737MAX」の運航再開に向けた次回の試験飛行が早ければ週内にも行われる。ソフトウエア修正の安全性を評価する。事情に詳しい複数の関係者によると、連邦当局のパイロットと世界の航空会社の乗務員が参加し、機体の飛行制御システムの変更を審査することが目的。今後数週間で予定される一連の試験飛行の一環だという。試験飛行や地上シミュレーターで行い、航空会社の平均的なパイロットが修正済みソフトウエアを使用して緊急事態に対処できるかなどを審査する予定。ボーイングと米連邦航空局(FAA)のパイロットは先週、3日間にわたり正式な認証試験飛行を行っていた。すべてがうまくいけば、FAAが2019年3月に命じた737MAXの運航停止命令が9月に解除される見通し。運航再開プロセスに詳しい政府当局者や業界関係者は、パイロットの訓練義務内容が確定し整備要件が決まれば、年末ごろに乗客を乗せた運航が許可されると想定している。