7月4日(米独立記念日)の週末に車で出掛けた人は、この時期としては数年ぶりの安いガソリン価格を享受したが、ガソリンスタンド側もまずまずの商売となっている。燃料小売業者はここ数カ月、ガソリンの記録的なマージンを追い風にしてきた。分析会社IHSマークイットによると、米消費者がスタンドで支払う価格とガソリン卸売価格の差(税金、その他のコストを除く)は、今年前半には1ガロン当たり平均約0.41ドルと、6カ月の平均では過去最高だった。米レギュラーガソリンの小売価格は3日時点で約2.18ドルと、前年同期を約21%下回った。このところ卸売価格と小売価格の差が大きくなっているため、ガソリンスタンドを運営する加アリマンタシォン・クシュタール、米マーフィーUSA、マラソン・ペトロリアムのスピードウェイ部門は、新型コロナウイルス感染拡大を抑えるための外出自粛による急激な需要減退を相殺している。エネルギー情報局(EIA)によると、4月の米ガソリン消費は前年の水準を3分の1超下回った。
米ガソリン数年ぶり安値も、給油所の利ざや潤沢
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