レクリエーショナルビークル(RV)業界が好調だ。だが投資家は長期的な投資には慎重になったほうがよい。航空機の多くが運航停止となり、クルーズ船も現在ドックに入ったままという中で、RVを所有していれば外出禁止令下の状況を即席のサマーバケーションに変えることができる。RV業界は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の初期こそ打撃を受けたが、こうした最近の状況は、RV株に有利に働いてきた。業界大手のウィネベーゴ・インダストリーズとソア・インダストリーズの株価はともに、過去3カ月で2倍以上になり、キャンピング・ワールド・ホールディングスの株価は3倍以上となった。RV業界の夏は、おそらく消費者次第になるだろう。先月開催された電話会議による決算説明会で、ウィネベーゴとソアは最近の新規購入者の増加を報告した。ソアによると、購入者の中には、RVをレジャー用というよりも、独創的なワークスペース用として使っている人もいるという。リモートワークが広く浸透したことが背景にある。5月には、キャンピング・ワールド・ホールディングスのマルクス・レモニス最高経営責任者(CEO)が投資家への決算説明会で、同月の最初の週末は「当社事業のあらゆる部分、すべての面で、当社の歴史の中で最高の週末だった。それに尽きる」と語った。
好調の米RV業界、このまま走り続けられるか
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