大金を支払ってくれる空の常連客を引き付ける最新の武器は、とろけるような食べ応えのある料理だ。ペンシルベニア州フィラデルフィア名物のサンドイッチ「チーズステーキ」は、フィラデルフィア国際空港に新設された二つのしゃれたラウンジのメニューに掲載されている。最近のある夜、筆者は「チェース・サファイア・ラウンジ」内のビアガーデンで、焼いた玉ねぎ、プロボローネチーズ、赤ピーマンと牛肉をロールパンにはさんだミニサイズのチーズステーキを、アメリカン航空のビジネスクラス向けの「フラッグシップ・ラウンジ」では、プロボローネチーズと唐辛子のピクルスが入ったリブアイのチーズステーキを注文した。頻繁に空の旅をする人が一つの料理が良いからといって航空会社やクレジットカードを選ぶことはもちろんないが、競い合う新たなラウンジのこうした詳細に目を向けると、米国の主要空港では今、高級ラウンジが必要不可欠なものだとよく分かる。ニューヨークのジョン・F・ケネディ(JFK)国際空港やラガーディア空港、デンバー国際空港の例がまさにそうだ。
米空港の高級ラウンジ3カ所、試してみた
アメリカン航空「大西洋路線の玄関口」に新設、狙いは乗客の囲い込み
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