米税関・国境警備局(CBP)は、強制労働の疑いがある中国・新疆ウイグル自治区からの輸入品に対する取り締まりを強化しており、このほど13トン近いヘア製品を差し押さえたことを明らかにした。CBPの幹部、ブレンダ・スミス氏によると、押収された商品の販売元は「由新彊洛浦県美馨発制品有限公司」。数カ月にわたり同社および拠点がある新疆ウイグル自治区の双方に関する調査を実施し、今回の押収に至った。CBPは世界の強制労働に関する調査の中でも、とりわけ新疆に焦点を当てているという。スミス氏は今回の押収について、米輸入業者にとって、サプライチェーン(供給網)から強制労働を確実に排除する義務があるとの警告になると話す。「この点についてはやり取りで特に強調している」という。