中国発のソーシャルメディアとして初めて世界的に大人気となった動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」が、米中対立というい地政学上の試練に直面している。ヒマラヤ山脈国境沿いの衝突を受けて中印の緊張が高まる中、先週には主要市場のインドで同アプリが使用禁止となったほか、中国が「香港国家安全維持法」の施行を強行したことで、TikTokは7日には香港からの撤退を表明した。米国でも、マイク・ポンペオ米国務長官がアプリの使用を制限することをトランプ政権として検討しているとの考えを示唆した。米中関係の冷え込みを背景に米国内ではTikTokに対して、厳しい視線が注がれている。米議員の中には、TikTokの個人情報は中国当局に筒抜けだとして、国内で禁止を求める声もある。
TikTok「微妙なかじ取り」 米中対立の狭間で
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