チキンファミリーレストラン「チックフィレイ」のカウンターには時々行列ができる。飛行機が一列になって離陸の順番を待たなければならないこともある――。この程度のにぎわいでもダラス・フォートワース空港は今、世界で最も忙しい空港だ。7本の滑走路と5つのターミナルがあるダラス空港では90%以上のゲートが稼働し、半数の飲食店が営業している。発着数は普段はアトランタ、シカゴ・オヘア、ロサンゼルスの各空港のほうが多いが、新型コロナウイルスの感染拡大で航空業界が一変し、少なくとも今はダラス空港がトップだ。航空会社はこの20年、内陸の大型ハブ空港を避け、直行便を増やしてきたが、内陸部のダラス空港に軸足を戻している。多くの旅行者は今後しばらく、飛行機を乗り継いで目的地に向かわなければならないだろう。
ダラス空港が世界で最も忙しい空港に、その理由は
新型コロナで航空各社の直行便が減少
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