その前提に立ち、PDCAの「P」では、できる限り隙(すき)や粗(あら)のない計画を作ることに注力する。「Pの失敗は、D・C・Aで挽回すればいいじゃないか」という意見もありそうだが、失敗のリスクがある計画はその時点でNGだ。これは、「ローリスク・ローリターンのビジネスしかやらない」ということではなく、「ハイリスク・ハイリターンでも、リスクを冒さないように綿密な計画を立てる」ということだ。

 立てた計画を行動に移す際も、最初の一歩は「傷つかないように」「ちょっとずつ」踏み出す。少しやってみてうまくいかなければ、傷つく前に引きかえせばいい。そんな小さなトライ&エラーを繰り返して、より精巧な「失敗しないためのP」を作り上げる。

【必読ポイント!】
◆P:慎重に計画を立てる
◇「勝てること」を見つける

 失敗しないためには、好きなことややりたいことに振り回されずに、「勝てること」=結果が出やすいことから取り組むとよい。

 この場合の「勝てること」とは、人が困っていることを解決できるスキルを指す。自分の「勝てること」を見つけるには、過去にちょっとでも「できたこと」や、小さくても「成果が出たこと」を、社内外の人に向けてレポートでまとめたり、口頭で話したり、SNSで発信したりするのが有効だ。

 たとえば、メルカリで自宅にある不要品を売って1万円の収入を得たことがあるなら、写真を撮る際に工夫したことや、紹介文にどんなキーワードを使ったかなど、収入を得るまでのプロセスを丁寧に発信してみる。そうすると、メルカリで収入を得たい人がその発信を見てくれるだろう。やがて「直接教えてほしい」「セミナーなどはないか」などといった具合に、そのサービスを求める声が増えていくはずだ。

 この「あなたのサービスを求める人が事前にいる状態」を「オーディエンスファースト」という。この状態を用意してから、商品やサービスをつくればいい。

◇徹底的に「設計」する

 先述したように、失敗が怖い「ビビリ」ほど、PLAN(計画)がカギとなる。思い切り時間をかけ、徹底的に「設計」することだ。