銀行の決算は退屈なこともあるが、第2四半期はいつになく重要度が高い。投資家はいつもより注意が必要だ。配当が危機的な状況になるかもしれない。米連邦準備制度理事会(FRB)の新たな規則では、第3四半期の配当支払いは直近4四半期の平均利益水準に制限される。2020年の第1四半期はコロナ危機の影響が出始めていることが明らかになったが、第2四半期はさらにその影響が大きくなることが見込まれる。14日に業績発表を控えるウェルズ・ファーゴは既に、配当引き下げの見通しを明らかにしている。キャピタル・ワン・ファイナンシャルなど、アナリスト予想で収支トントンとみられる一部の銀行にとっては、第2四半期決算は配当に圧力がかかる可能性がある。特にFRBが他の四半期にもこの配当制限を拡大することになればなおさらだ。