米トランプ政権は先週、新疆ウイグル自治区でチュルク語系イスラム教徒の人権を侵害したとして数人の中国当局者を制裁対象に指定した。これに対し中国外務省は13日、米共和党幹部に報復する構えを示した。中国の標的はマルコ・ルビオ上院議員、テッド・クルーズ上院議員、クリス・スミス下院議員(ニュージャージー州)、元カンザス州知事で現在は信教の自由の特別大使を務めるサム・ブラウンバック氏。4氏はいずれも対中強硬派だ。米国は9日、新疆ウイグル自治区の中国共産党トップ、陳全国氏などに米国への渡航禁止や米金融システムの利用禁止といった制裁措置を科した。中国外務省の華春瑩・報道官は定例記者会見で、ルビオ議員が共同議長を務める中国問題に関する米議会・行政府委員会(CECC)にも制裁を科す予定だと語った。その上で、米国に「間違った判断」を直ちに撤回し、「中国への内政干渉」をやめるよう求めた。今後の状況次第で追加の反応を決めるとも述べた。
中国、新疆ウイグル問題で米に報復 議員ら制裁対象に
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