米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は、同社の命運を握る中国市場で顧客を取り戻すという大きな試練に直面している。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による長期低迷から回復しようと、世界的な自動車メーカー各社は中国に照準を定めている。同国の自動車販売は欧米よりも力強い回復を見せているためだ。GMほど中国市場に依存する自動車メーカーはほとんどない。同社では通常、世界販売台数の半分近くを中国市場が占める。同国では独フォルクスワーゲンに次ぐシェアを長年維持しているが、その地位を失いつつある兆しが表れている。中国市場全体に比べ、GMの業績は7四半期連続で低迷している。中国乗用車協会(CPCA)が8日発表した4-6月期の販売台数データによると、中国市場は全体で前年同期比3.4%減だったのに対し、同社の販売台数は同5.3%減少した。2017年の販売台数は約400万台だったが、19年は300万台余りとなった。
GMが挑む中国市場シェア奪還の戦い
中国で2位も販売台数の縮小続く
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