新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)への対応に不満が広まり、ドナルド・トランプ米大統領の支持率が低下する一方、ジョー・バイデン前副大統領はリードを2桁に広げた。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とNBCニュースが共同で実施した世論調査で明らかになった。11月の選挙まで4カ月を切る中、民主党候補に内定しているバイデン氏に投票すると答えた有権者は51%となり、トランプ氏を支持した40%を上回った。両氏の差は先月の7ポイントから11ポイントへと広がった。一方で有権者の過半数はトランプ氏の経済政策を評価し、過去最多の54%が支持すると回答した。米経済はパンデミックによって経済活動の大半が停止し、2月に景気後退入り。数百万の雇用が失われた。その後は5月に回復の兆しが見られたものの、新規感染者が増えていることによって州政府が経済再開計画を見直す可能性があり、見通しは悪化するかもしれないとエコノミストらはみている。