講義こそアクティブな学びの場には最適

 このような学生たちのコメントをみても、「楽しい授業」の条件として、「わかりやすい」ということが必要不可欠だとわかるだろう。「わかること」によって授業や先生に対して心が開かれていく。

 それと同時に、このようなコメントをみると、学生は「わかりたい」という思いを強く持っていることがわかる。その思いが満たされることで、「集中して取り組むことができた」「あっという間に授業時間が過ぎた」「問題の本質に気づけた」「学ぶ喜びを味わうことができた」「自分から学ぼうと積極的に取り組めた」ということになる。このような学生のことを受動的だといえるだろうか。能動的に学んでいないだろうか。

 教科書を読んだだけではわからないことがわかって、授業によって理解が深まる。これまでわからなかったことがわかるようになる。そのようにして自分の成長や熟達を感じることが、「授業が楽しい」「この教科の勉強が楽しい」という思いを生み、「もっと学びたい」「深く学びたい」といった意欲を生み出していく。

 「今後も理解を深めて知見を広げたい」「今後も深く学びたい」「心理学を深く学びたくなった」「もっと専門的な部分を学ぶべきだということに気づくことができた」「もっと学びたいと心より思った」などといった言葉に表れているように、講義をきっかけに授業外の時間に能動的・主体的に学ぶ意欲が湧くのであれば、その講義はアクティブな学びの場になっていると言うべきだろう。