東大,京大Photo:PIXTA

 2020年大学合格者高校ランキングの締めくくりとして、全国1899高校の「現役進学者数総覧」を掲載する。「なんとしても現役で合格を」という受験生が増えているようだ。

 大学通信の安田賢治常務は「今年は例年以上に現役進学志向が強かった」と振り返る。要因は来年1月に始まる「大学入学共通テスト」だ。センター試験の後継となる試験で、昨年12月まで英語民間試験や記述式問題の採用が議論されていた。最終的にいずれも導入が見送られたものの、安田さんは「受験生にとっては大きな負担で、絶対に浪人したくない生徒が多かった」とみる。国の煮え切らない姿勢が、受験生を振り回した格好だ。

 河合塾のホームページによると、今年の東大合格者の現役占有率は67.2%で前年より0.6ポイント、京大入学者の現役占有率は62.9%で前年より2.6ポイント上昇した。