米国のトランプ政権幹部は、中国共産党員とその家族の入国を禁止することを検討している。事情に詳しい関係者が明らかにした。米中政府の間で一段と緊張が高まる恐れがある。査証(ビザ)発給を禁止する可能性についての議論は早期の段階にあり、発効の日程は定まっていないという。関係者によると、ドナルド・トランプ大統領はまだ計画を承認していない。渡米前の中国共産党員と家族だけを対象とするか、あるいは過去にさかのぼって適用するかなど、具体的な内容についてはなお議論が続いている。さかのぼって適用する場合、既に米国に入国している個人の国外退去につながりかねない。中国共産党員に関する情報は公開されておらず、米国がこうした方針をいかに実行するのかは不明だ。中国共産党は9000万人余りの党員を抱える。その家族を含めれば、数億人の中国人が渡航禁止措置の対象となる可能性がある。