Double Income(夫婦2人の収入)、No Kids(子どもがいない)の頭文字を取った言葉「DINKs(ディンクス)」。子どもを作らない選択をした共働きの夫婦のこと。しかし、一口にDINKsといっても、その選択をした理由は夫婦それぞれであるし、どのような生活を送っているかも夫婦によって違う。令和のDINKsのスタイルを探る。今回はシリーズ4回目。(フリーライター ふくだりょうこ)
妻は前妻の息子と同級生
それでも周囲は自然体
「芸能人の結婚のニュースを見ていても、うちほど年の差があるカップルはあまり聞かないよね、って夫婦でも話しているんです」
今回、お話を聞いたのは飲食店で働くノリコさん(仮名)33歳。今年、64歳になる夫のシュウジさんと出会ったのは3年前。職場でのことだった。
「夜は居酒屋、昼間は事務職をしていたんですが、夫とは昼間の職場で出会いました。私が居酒屋でも働いているという話をしたら時々飲みに来てくれるように」
それ以降、自然と一緒に過ごす時間が多くなった。遊びに行ったり、飲みに出掛けたり。年の差はあまり気にならなかったという。
「私が結構優柔不断でなかなかすぐに決められないタイプなんです。そんな私を引っ張っていってくれるし、居心地が良かったんだなと思います」
親子ほど離れている年齢。実際に、夫には前妻との間に子どもがいて、長男はノリコさんと同級生だった。
「彼の家に遊びに行ったら、私の出身高校の卒業アルバムがあってびっくりしました。『ここに写っているの、私だよ』と教えてあげたりして。息子さんとは同級生ですが、面識はありませんでした。結婚を機に話すようになった感じです」
付き合い始めた時点で結婚は考えていた。2人の家族はどういった反応だったのだろうか。失礼ながら聞いてみた。