京アニの八田英明社長は弔辞で「1年前のこの日、この場所で、想像を絶する悲しい事件が起きました。地元はもちろん、全国各地からこの地に集まった優秀なクリエーターが突然、未来を奪われてしまいました。無念で無念で、言葉がありません。断腸の思いです」とあいさつ。

 そして「一人ひとりの故人に対して、そして大切な身内を亡くされたご家族に対し、心から哀悼の意を表したいと存じます」と声を詰まらせた。

 追悼式の終了後には、京アニの社員100人以上も花を手向けたという。

 追悼式の開始時間に合わせ、動画投稿サイト「ユーチューブ」の公式チャンネルには京アニが動画メッセージを公開。静かな音楽が流れる中、追悼文や同社に寄せられた弔電の文字が映し出された。

 京アニは新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、フアンらに訪問を控えるよう呼び掛けたが、それでも現地で追悼したいと駆け付けたのか、会場付近ではフアンとみられる人が手を合わせる姿も見られた。

鑑定留置で刑事責任能力を見極め

 青葉容疑者は現在、事件当時の精神状態を調べるため、大阪拘置所に3カ月の期間で鑑定留置されている。

 鑑定留置では専門の医師が事件当時の精神状態を調べ、犯行に影響したかどうかを判断する。

 刑事責任能力を問えると判断すれば起訴されることになるが、何しろ36人に対する殺人罪と33人に対する殺人未遂罪に問われる未曽有の事件だ。

 期限は9月10日までだが、京都地検は刑事責任能力を問えるかどうか慎重に見極めるため、延長される可能性もある。

 犯人性は間違いなく、公判で刑事責任能力が認められれば死刑は確実なので、弁護側は刑事責任能力を争点にすることが予想される。それしか弁護方針を立てようがないからだ。

 起訴されたとしても最高裁まで争われるのは間違いなく、判決が確定するまでに長い時間がかかるのは必至だ。

犯行動機は「盗用されたから」

 全国紙社会部デスクによると、青葉容疑者は身柄を確保された際に「小説を盗まれた」「俺の作品をパクった」などと叫んでいた。