新型コロナウイルス感染拡大に厳格な措置を打ち出して注目を集めている米ニューメキシコ州のミシェル・ルーハン・グリシャム知事(60)に対し、大統領選に向け民主党の副大統領候補の一人としてジョー・バイデン前副大統領が関心を寄せている。公共の場でマスクを着用しない場合は罰金を科すなど、グリシャム氏は他の州よりも厳しい規制を設けたほか、州外からの訪問者にも14日間の隔離を義務付け。5月末には限定的な営業再開が認められていたレストランや醸造所についても、屋内のテーブルは使用禁止とする措置を打ち出した。知事の支持者らはこれら対策によってウイルス感染が今のところ抑えられていると主張。ニューメキシコ州でも感染者数は増えているものの、隣接するアリゾナ州やテキサス州のような急増は見られていない。一方で、グリシャム氏が制限を守らない企業に罰金を科そうとするのを阻止するために起こされた訴訟に、共和党は資金援助している。