米中は今月、数日違いで火星探査機を打ち上げる予定だ。宇宙でも覇権争いが繰り広げられることになりそうだ。米国が過去数十年にわたり自身の領分として守ってきた宇宙探査の分野においても、中国は真っ向から米国に対抗する構えだ。中国は今週、火星探査機「天問1号」を打ち上げる。正確な打ち上げ日はまだ発表されていないが、7カ月間の旅となる。火星の軌道を2~3カ月間周回した後、火星の表面にローバー(探査車)を着陸させて科学実験を実施する予定だ。米国は7月30日に探査機を打ち上げ、ローバー「パーシビアランス」を火星に着陸させる見通しだ。また、火星ヘリコプター「インジェニュイティ」も配備する。同ヘリは、地球以外の惑星で動力飛行が可能な初の機体となる。