ジュリア・ベグレーさんは、10歳の娘イブさんを秋に学校に戻すことに不安を覚えている。そのため、似たような年の子供を持つ親にインタビューし、自分たちの小さな学校を作ろうとしている。
学校を管轄する当局が再開計画を発表するなか、一部の親はオンラインクラスやアウトドアプログラム、他の家庭と合同で「超小規模」学校を作るなど代替策を見つけている。春に仕事と学校のやりくりを乗り切った家庭は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染率が上昇するなか、迫りくる新年度――さらにバーチャルと対面の授業やマスクに疲れた子供――におじけづいていると話す。
ピッツバーグを拠点とする消費者リサーチ会社シビックサイエンスが1341世帯の家庭を対象に最近行った調査によると、3~17歳の子供がいる親の3分の1超は秋の学校再開を「全く」快く思っていない。アクシオスとイプソスが行った、18歳以下の子供を持つ親219人を対象にした最近の調査では、秋の通学再開が家族の健康や幸せにとって中程度から大きなリスクだとした回答が71%に上った。ただ、全ての家庭が自前の教育プログラムを用意できるわけではない。教育のために1人の親の働く時間が減れば家計の所得が減るケースもある。
過去3週間、全米ホームスクール協会は約3000人の親に地元のホームスクールグループを紹介した。通常3週間に紹介するのは、あったとしても一握りだとエグゼクティブディレクターのJ・アレン・ウェストン氏は話している。