今年のバック・トゥ・スクール(新学期)シーズンは親たちに相当なストレスがかかる。新型コロナウイルスが米国各地で猛威を振るう中、子どもの教育がどうなるかすら分からない親が多い。これは小売業者にとっても懸念となる。新学期は年間で年末商戦に次ぐ稼ぎ時だからだ。米市場調査会社NPDグループの小売業界主任アドバイザー、マーシャル・コーエン氏によると、新学期商戦は通常、6月半ばに始まり、7月に本格化して8月にはピークを迎える。学校関連の買い物の一部は、9月に入っても続くという。学校関係者は目下、秋学期の見通しを立てようとしているところで、商戦は8月に集中する可能性が高い。子どもたちの必要な物が明確になるまで親は購入を先延ばしするため、8月以降までシーズンが長引くかもしれない。そうなると、在庫計画は難しくなる。NPDグループが20日公表した調査によると、回答した親の32%が、予定するには早過ぎるため、まだ学用品を購入しないつもりだと述べた。学用品は既に十分あるので、購入する予定はないとの回答も37%に上った。
米新学期商戦に異変、コロナ下で需要読めず
新学期需要の一部は春に前倒しされた可能性も
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