米国務省は、テキサス州ヒューストンの中国総領事館の閉鎖命令に反発する中国が、報復措置として中国内の米領事館を閉鎖する事態に備えている。閉鎖が1カ所にとどまらない可能性も視野に入れているようだ。中国に駐在している米外交官は、所属する在外公館が報復の標的になった場合を想定して準備を進めている。事情に詳しい関係筋が明らかにした。中国外務省は、ヒューストン総領事館の閉鎖命令を厳しく非難するとともに報復する構えをみせているが、今のところ、詳細については触れていない。マルコ・ルビオ上院議員(共和党、フロリダ州)は22日、FOXニュースに対し、中国が報復として、おそらく武漢市にある米総領事館の閉鎖を命じるとの見方を示した。ルビオ氏は米議員の中で対中強硬派の急先鋒(せんぽう)とされる人物だ。