雇用回復の兆しが現れている米国では、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で大きな打撃を受けた企業や、新たな需要が舞い込んだビジネスが人材採用をけん引している。  ロックダウン(都市封鎖)で休業を強いられた医療サービス関連や外食業界はここに来て、レイオフした多数の従業員を呼び戻している。物流や金融サービス、家具販売など小売業への需要拡大も、雇用の伸びを後押ししている。  米労働省によると、5月と6月には採用が急増し、企業の雇用者数は750万人増加。2カ月間の伸びとしては1939年の統計開始以降で最大となった。