ほぼ5年前、著名なプラットフォームで執筆する市場コメンテーターが金を「ただの石」と呼んだ。以来、金価格は70%近く上昇し、先週には過去最高値をつけた。そのコメンテーターとは私だ。私はどう間違っていたのか。そして私たちはこの過ちから何を学べるだろうか。私はいつも間違っていた。その黄色い金属はじっとしていなかった。私が5年前にそのコラムを書いて以来、金は年に平均10.5%のリターンを生んできた――わずかに米株の上昇を下回る水準だ。そして2020年は今のところ、24%上昇している。それに対し、今年の株価は横ばいだ…ただの石のように。そうであっても、金の長年のファンであるトレーダーや投資家の考えには欠陥もある。何があろうと、金は安いと常に信じているのだ。安いと信じる理由はばらばらにもかかわらず、である。