米連邦準備制度理事会(FRB)は経済を支えるためにできることは何でもする覚悟だが、FRBだけでは新型コロナウイルス禍の影響を緩和することはできない。FRBは29日、2日間の連邦公開市場委員会(FOMC)を終え、米国債や他の証券買い入れを続けるとともに、政策金利をゼロ近辺に維持することを再確認した。また、一段の措置を講じる用意があるとも言明。ジェローム・パウエル議長はFRBが昨年開始した金融政策戦略とコミュニケーション手法の見直しが近い将来に終了すると述べた。投資家はこれを強気なシグナルと受け止め、9月の次回FOMCでインフレ率が目標の2%を確実に上回るまでは超低金利を続けると判断するとの見方を改めて確認した。