間違いなく、今後も大きなトレンドになると思います。「デジタルを使ってみんなで共有する」「デジタル上に社交場を作る」といった感覚が浸透し、ソーシャルコミュニティーが変化したわけです。Z世代にとってはコロナ以前から常識だったんですけど。

 また、私は2020年以前と以後で、2つのフェーズに分けられると考えています。2010年から2020年の10年間で、人々はデジタル上で出会うことに抵抗がなくなりました。そして、この10年間を基盤として2020年以降は第2フェーズに突入します。第2フェーズは、「デジタル上で出会い、デジタル上で行動を起こす」時代です。

――とはいえ、リアルは完全にはなくならないですよね? デジタルとリアルの線引きが変わったということですか?

 2つあります。一つは、これはTinderのユーザーからもよく聞く話ですが、リアルで会う前の「事前準備」をデジタル上で行うというものです。チャットや通話でのやり取りをして、相手のことをより深く知った上で直接会う。この事前準備の時間をじっくり丁寧に取ることが、当たり前になってきています。チャットでのやり取りは、時にリアルで話すよりも相手を知ることができると、Z世代は知っているのですね。 

デジタルを「きっかけ」だけでなく「社交場」に使う未来とは!?

 もう一つは、「実際に会うつもりはないけど、つながりたい」というニーズです。Tinderにはグローバルモードという機能があり、この機能をオンにすると、他国に住む人たちとマッチングすることができるのです(※日本ではランダムに約9割のユーザーが使用可能)。

 直接会えなくても、Tinderのプロフィールに記載されている趣味や経験を通じて世界中の人とつながることができる。もちろん使い方は人それぞれですが、ただの出会い以上に、可能性を追求し、いろんな経験をして成長したいという需要もあるということです。

――若年層をターゲットにすると、それだけネット犯罪などのリスクに対して軽率な行動を取ってしまう人も多いのではないかと思います。これに対して、どのような安全対策を講じていますか。