独自の水質格付けを基に
333カ所の水の汚さを評価
前回は「水がきれいな海水浴場ランキング2020」をお届けした。2017~19年に環境省が全国で集計したデータを基に、ダイヤモンド編集部が783カ所の海水浴場に対して、独自に水質の格付け(作成方法の詳細は、ランキングの最後に付けた注を参照)を実施。この格付けで水質が最高位の「AA」だった450カ所を対象に、水の汚れを示す化学的酸素要求量(COD、mg/リットル)が低い順にランキングした。
その上位には、東京都や沖縄県などの離島が目立った。このほか、静岡県沼津市の海水浴場も健闘した。
今回は、残りの333カ所を対象に「水が汚い海水浴場ランキング」を作成した。前回とは逆にCODが高い順番になっている。水質格付けが「B」と「A」になった海水浴場の汚さを評価していこう。
ランキングの中には一部、川、湖沼の水浴場も含まれている。長野県や滋賀県など海のない自治体に住む方もぜひチェックしてみてほしい。
1位はりんくう海浜緑地
ワースト10の7割を占めた県は?
ワースト1位は、愛知県常滑市のりんくう海浜緑地。中部国際空港「セントレア」の対岸に造られた人工海浜である。人工海浜の長さは630mで、東海地区では最大級を誇る。ビーチからは飛行機が間近に見え、伊勢湾を照らす夕日を売りにしている。だが、CODは5.000mg/リットルと、全国で最悪だった。