ZEV化の推進に対し、業界団体からの反発は強い。長距離走行、バッテリーの重量などを考えると、大型トラックのEV化というのは技術的に難しい面がある。水素(FCV)に関してはトヨタが協力するプロトタイプがロサンゼルス港で試験的に導入されているが、水素ステーションの国内展開などを考えると急速に普及するとは思えない。

カリフォルニア州の方針が
EV化に追い風に

 EVやFCVは既存の内燃機関モデル比で割高になり、輸送会社のコスト負担が大きくなる点が問題だ。トラックの価格が上がれば、輸送費用に反映され、物価全体が高くなるかもしれない。一方で州がZEV化の条例を定めた効果として、インフラ整備やメーカーのEV開発の活発化と、価格競争にによる販売価格の低下が期待できる。

 カリフォルニアが導入する大気汚染防止策は北東部の州にすぐに広がり、同様の条例が生まれて政府や自動車メーカーとの訴訟になる、というのがこれまでの流れだ。しかし今回は新型コロナウイルス、人種差別撤廃、という要素が絡み、反対しづらい状況が生まれているのも確かだ。カリフォルニア州の方針が、EV化に追い風になることは間違いない。

(報告/土方細秩子、まとめ/CAR and DRIVER編集部)

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