株式時価総額超えたテスラ
販売規模はトヨタの約30分の1
米国のEVメーカー、テスラは現在、最も注目を集めている自動車メーカーかもしれない。新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため停滞していた経済活動が徐々に再開するタイミングで、大きな話題があった。
7月1日、テスラの株式時価総額が2077億ドル(約22兆3000億円)を超えた。これは自動車メーカーの中で世界トップ。トヨタ自動車の2020億ドル(約21兆7200億円)を超えている。
テスラの年間販売台数(2019年)は約36万台。これに対してトヨタは約1074万台。つまり、テスラの販売規模はトヨタの約30分の1でしかない。それでもこれだけ株価が高い理由は、EVに対する投資家たちの期待が高く、テスラの財務体質が好転しているからだろう。
テスラは今年1月、2019年第4四半期(10~12月)の決算を発表。純利益は1億500万ドル(約112億7000万円)と、第3四半期の1億4300ドルに続いて黒字の報告をした。第1~2四半期はともに赤字だったため、年間を通じては8億6200万ドルの純損失になる。今年4月に発表した第1四半期の決算は2億2700万ドルと、3期連続で黒字になっている。
テスラは2021年後半からサイバートラックの生産を開始する予定。米国ユーザーが大好きなピックアップトラックのEVとあって、昨年11月の発表と同時に話題が沸騰。生産・販売が順調にいけば、さらに株価は上昇するかもしれない。