航空業界は、これまでロックダウン(都市封鎖)下にいた人々が、健康上のリスクや機内および空港での安全対策の強化にもかかわらず飛行機に乗ることを熱望しているかどうか、見極めようと必死だ。欧州からの答えは「イエス」であるようにみえるが、それも格安旅行に限られる。ドイツの航空大手ルフトハンザが6日発表した第2四半期決算は、純損失が15億ユーロ(約1880億円)と内容は低調だったものの、アナリスト予想よりもわずかに良かった。実は欧州企業各社の四半期決算発表では、7月の航空需要の回復について有望な兆候が明らかになった。このことは世界の投資家に対し、消費者が飛行機の利用をどう感じているのかについて、米国における傾向より正確な全体像を示しているかもしれない。米国では新型コロナウイルス対策が遅れている上、政府の支援を条件に航空会社には一部路線の運航が義務付けられていることから、運航便数は人為的に増やされているからだ。