米大統領選はまだ3カ月先だが、一部のトレーダーは政局不透明感が長引き株式市場に波乱をもたらす可能性に備えている。  投資家は政権交代の可能性を前に、通常のヘッジを上回る取引をしている。年内のボラティリティー(変動性)の高まりや、相場急落の可能性に賭けているのだ。ドナルド・トランプ大統領が選挙を遅らせたり、郵便投票を妨害したりしかねず、投票終了後に何週間も選挙結果が分からない状態が続くかもしれないと懸念されている。  選挙を巡る不安は、弱い経済や秋にかけての新型コロナウイルスの感染第2波、高値圏にある市場に対し、既に浮上している懸念を増幅させている。