米連邦準備制度理事会(FRB)が19 日に公表した7月28~29日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、金利が既にゼロ近辺まで低下し引き下げ余地が残されていない状況で、どのように成長を促進するかという課題が再び議論の対象となった。ジェローム・パウエルFRB議長らは、低インフレが続く期間の埋め合わせとして、その後はある程度のインフレ率上昇を目指す長期的アプローチの採用を検討することを示唆した。このアプローチでは、利上げの実施は相当先になることが見込まれている。こうした議論は今後の追加的景気支援策の方向性に反映される可能性がある。FRBは新型コロナウイルスの打撃を受けた経済を支えるために既に金利をゼロ近辺に引き下げ、保有資産を大幅に拡大している。