ドナルド・トランプ米大統領の首席戦略官を務めたスティーブ・バノン氏や、米国に亡命した中国人実業家の郭文貴氏とつながりがあるメディア企業が今春に第三者割当増資で3億ドル超を調達したことについて、連邦・州当局が捜査していることが分かった。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。一部関係者によると、JPモルガン・チェースとウェルズ・ファーゴは、GTVメディア・グループの資金調達に関連する座を凍結した。また別の関係者は、バンク・オブ・アメリカもGTVメディアの親会社がここ数カ月で開設した口座をすぐに閉鎖したと述べた。関係者によると、連邦レベルの捜査は連邦捜査局(FBI)と米証券取引委員会(SEC)が行っている。当局は、GTVメディアあるいは郭氏の関係者らが第三者割当増資で証券法に違反したかを捜査している。また、ニューヨーク州の司法長官室もこの問題を捜査しているという。