リスペクトされる50代は能力よりも「目的意識」が高い目的の高い仕事が50代の仕事。20代は現実を知らないので、目的が高い。30代、40代は、そこそこ現実が見えてくるから、一気に目的が下がる(写真はイメージです) Photo:PIXTA

50代になると、どんな人もこれまでの仕事や人生を見つめ直す時期に入るでしょう。しかし、ここで自分自身とどう向き合うかによって、人生が好転する人と行き詰ってしまう人に分かれます。50代以降もうまくいっている人は、どんな心がけをしているのでしょうか。前回に続き、中谷彰宏氏の新刊『50代でうまくいく人の無意識の習慣』(青春出版社)から、50代からの仕事への向き合い方、職場での心構えについて具体的に紹介します。

「評価されていない」と感じる人は評価されない

 リスペクトされない50代は、自信がない人です。「自分はどうも評価されていない」「会社はまっとうな評価をしてくれていない」と思っているのです。「自分は評価されていない」と感じる人は、評価されません。一方、「自分は評価されている」と感じる人は、評価されます。原因と結果が逆になっているのです。

 そもそも客観評価はムリです。今はこれだけ人事システムが確立されていて、AIやビッグデータもありますが、それでも社員全員の公平な評価は不可能なのです。

 評価はどこまで行っても不公平であり、主観です。唯一の評価の材料は、「自分は評価されている」と信じることです。そこからがスタートです。評価されていることを前提に、あらゆるものを解釈していくのです。「自分は評価されていない」と考える人は、評価されていないことを前提にあらゆることを考えます。