新型コロナウイルスの感染拡大で編集プロジェクトがなくなり、フリーランスのアンバー・ビーセッカーさん(33)は3月から失業状態にある。米フロリダ州ウィンターパークに住む2児の母で既婚者のビーセッカーさんは、失業保険を2度申請したが、クライアントが州外にいることを理由に却下されたという。それまで平均3万ドル(約320万円)程度だった年収はゼロになった。「すっかり行き詰まっている」とビーセッカーさんは語る。家族の預金はなく、確定拠出年金やその他の投資もない。「私たちには経済的な安定がない。健康の保障もない」こうした嘆きは広く聞かれるようになっている。新型コロナによる景気悪化に苦しむ米国人の中に、活況を呈する株式市場の恩恵を受ける人は少ないからだ。
米株高と景気のかい離、取り残される一般人
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