アマゾンの投資家は折に触れて、同社のジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)が不死身ではないことを思い知らされる。そのきっかけは、テキサス州西部の山間地でのヘリコプター墜落事故から昨年の離婚調停までさまざまだ。離婚は命に関わる問題ではなかったものの、今や巨大企業となったアマゾンの単独設立者で同社を支配するベゾス氏の持ち株をめぐって思惑が渦巻いた。それだけで、通常は右肩上がりの株価が3日間で約2%下落した。直近のきっかけは21日、アマゾンがワールドワイドコンシューマー部門CEOのジェフ・ウィルク氏の退任を発表したことだ。同氏は約21年間アマゾンに勤め、ベゾス氏の腹心として有名で、後継者の最有力候補の一人でもあった。ウィルク氏は今より好待遇の環境を求めて辞めるのではないようだ。社内向け文書の中で、今後の仕事の計画はなく、「個人的な関心の探求に時間を割きたい」と明かした。
アマゾン後継者リスク消えず、幹部層厚くても
ベゾスCEOの腹心が退任発表
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