新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)とそれが米経済に及ぼす過酷な影響は何年も長引く可能性が高い。だが、企業破綻を防ぐ政府の強力な取り組みがあれば、最悪のケースは部分的に緩和されるかもしれない。カンザスシティー地区連銀主催の年次経済シンポジウム(ジャクソンホール会合)で発表される論文で明らかになった。27日公表のこの論文は、パンデミック絡みのいわゆる経済の傷痕による長期的な景気への負担が「短期の生産損失予想の何倍も大きい」と指摘している。論文を記したのはセントルイス地区連銀のジュリアン・コズロウスキ氏、コロンビア大学のローラ・フェルトカンプ氏、ニューヨーク大学のベンキー・ベンカテーシュワラン氏。