プロテニスプレーヤーの大坂なおみ選手(22)は今夏、米ロサンゼルスからミネソタ州ミネアポリスに向かった。黒人男性ジョージ・フロイドさんが暴行を受けて死亡し、世界中の目がこの街に注がれていた頃だ。そこで抗議デモに参加したり、フロイドさんが殺害された場所で人々と語り合ったりした。代理人やコーチにも告げず、ボーイフレンドと一緒に出かけることにした。ラッパーのYBNコーディーさんだ。彼女がそこに行った唯一の証拠は、インスタグラムに一瞬投稿された何枚かの写真だ。彼女のフィードから写真はすぐ削除された。「自分の目で確かめるチャンスがあれば、私はすぐ飛びつく」と大坂選手は話す。「テレビで抗議デモをずっと見ていた。だがいつもテニスをしていたから、行くチャンスがなかった。」。3歳で父親の指導の下、テニスを始めた大坂選手は、新型コロナウイルスでツアーが中止になり、ようやく初めて実質的なオフができたと話す。