新型コロナウイルスワクチンの迅速な大量輸送に備え、物流会社は低温でワクチンを保管できる巨大な「冷凍ファーム」を建設し、設備・輸送能力を強化している。製薬会社は製造拠点を確保したり、特別な製造設備を注文したりするなど、新型コロナワクチン候補のサプライチェーン(供給網)構築を急いでいる。一部の薬剤が最終段階の臨床試験(治験)に進む中、物流会社は安全な輸送に向け準備を整えている。遠い製造拠点から倉庫、貨物ターミナル、空港を経由して最終的な保管場所まで薬剤を数日内に届けるという輸送業務はそれぞれの段階でリスクを伴い、綱渡り的な行為といえる。冷凍設備の故障や遅配に加え、パッケージの破損などのちょっとしたミスで、多くの薬剤が使えなくなる可能性がある。
コロナワクチン輸送に備える米物流、巨大冷凍庫も
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