人気動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米事業売却で、合意の対象にアプリの中核アルゴリズムを含むかを巡り、交渉がが難航している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。アルゴリズムは利用者に表示される動画を決定するもので、TikTokの「秘伝のソース」と見られている。アルゴリズムは当初売却交渉の一部とされていたものの、人工知能(AI)技術の輸出を巡り中国政府が28日に新たな規制を発表したことで事態が変わったという。交渉の双方はTikTokのアルゴリズムを合意に含む場合、中国政府からの承認が必要か、また承認を得られるかどうかを判断している段階。交渉が複雑化したことを受け、近々合意に達する可能性は低下した。