新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)はメーキャップ事業の様相を変えているが、ワクチンが開発されれば売上高は回復するとみられている。在宅勤務や外出時にマスクを着用する女性が増え、口紅や頰紅などのカラー化粧品の需要は落ち込んでいる。それは業界の2つのトレンドを加速させた。スキンケアと「トライオン」技術への注力だ。コロナ収束の日が分からないとあって、メーキャップ用品の売上高は低迷が続き、化粧品会社の業績を引き続き圧迫しそうだ。先週、米ウルタ・ビューティーは、売上高全体の約半分を占めるメーキャップ用品の販売額がなおパンデミック前の水準を下回っていることを明らかにした。それは5-7月期(第2四半期、8月1日まで)の売上高全体の43%にまで落ち込んだ。前年度から4ポイントの低下だ。メーキャップ用品の販売低迷にもかかわらず、利益は予想を上回った。客足は減ったが、購入時の金額は増えたためだ。売上高は前年同期比28%減の12億ドル、1株利益は0.73ドルだったという。