安倍晋三首相は米国の指導者たちと精力的に緊密な関係を築いてきた。ドナルド・トランプ米大統領とはトランプ・タワーやゴルフコースでそれを実践し、それ以前にはバラク・オバマ大統領(当時)と広島や真珠湾で関係を築いた。
8年近くにわたって日米関係構築を主導してきた安倍首相は、健康状態の悪化を受けて近く退任する。米国と同盟諸国が中国の軍事的拡大に対処し、日本に駐留する米軍の費用負担をめぐる協定の更新について日米が交渉を行っている状況下で、安倍氏を失うことは最大級のリスクの1つになるだろう。
日本側の説明によると、日本時間8月31日に行われた日米首脳の電話会談では、両首脳はこれまでの互いの信頼と友情に感謝の意を示した。これはトランプ氏の大統領就任後37回目の安倍氏との電話会談となった。トランプ氏はツイッター上で、日米関係がこれほど良好だったことはかつてなかったと語り、安倍氏を日本の最も偉大な首相と評した。